アールヌーヴオー風のシャンデリア設置工事 松戸市S様邸

今日、こちらにご紹介するのは、平成28年7月に松戸市内にあるS様邸で行われたシーリング照明器具取付工事で撮影した写真です。

 

こちらに設置されているシャンデリアは、とてもオシャレですが何となく植物のお花の形をしていてアンティークな感じをかもし出しています。恐らく、私が思うには、19世紀に流行したアールヌーヴォー様式を現代風にアレンジしたシャンデリアでしょう。

 

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そして、今回は2017年1月17日(火)に更新したエクステリアライト(屋外用照明器具)の話題に引き続きインテリアライト(屋内用照明器具)の1つであるシャンデリアについてお伝えすることに致します。

 

一般的にシャンデリアというと小型にカットされたクリスタルやダイヤモンド、ガラスでお洒落に装飾されたものを思い浮かべますが、実は中世ヨーロッパで使用されていたシャンデリアの原型はそのようなものではなかったことをご存知でしたでしょうか?ふっとした思い付きでシャンデリアについて調べてみると、結構その歴史も興味深いことに気付きました。

こちらでご紹介するのは、主にヨーロッパでローマ帝国末期の中世時代以後に使用されていたシャンデリアです。WIKIで調べたところ、シャンデリア(chandelier)の語源はラテン語Candere(「輝く」「白く光る」の意味)であり、キャンドル(ロウソク)も同源の語である。また、フランス語でロウソク立てを意味するシャンデル(chandelle)が語源であるとする説もあるそうです。

 

(1)メディヴァル・シャンデリア(中世時代のシャンデリア)

 

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(画像提供元:https://en.wikipedia.org/wiki/Chandelier)

 

ローマ帝国末期の5世紀からルネッサンス時代が始まる15世紀までのおよそ10世紀の間の時期を中世時代と呼んでいる為、シャンデリアが使用され始めた頃はかなりシンプルで原始的な形をしていましたが、時代が進むにつれシャンデリアのデザインも進化していきます。

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/dremisc/)

※確かに中世時代初期に使用されていたシャンデリア木製でロウソクを灯すだけのもので、その機能を果たしさえすれば良いというくらいにシンプルで原始的なつくりになっています。この頃、既に天井から吊るすと天井が照らされてお部屋全体が明るくなるということは分かっていたようですね。それでも現代ほどの明るさではなかったと思います

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/pin/53761789277629942/)

※人間というのは、常にどうしたら使い勝手が良くなるかを考えるもので木製のシャンデリアの次にとてもシンプルな形ですが、風が吹いてロウソクの火で燃えないように鉄の輪っかにロウソクを灯す式のシャンデリアを使い始めます

 

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(画像提供元:https://marketplace.secondlife.com/)

※若干、頑丈そうに見えるシャンデリアが発明されました

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/pin/17254422)

※このタイプのシンプルなシャンデリアは、ヨーロッパの教会で現在でも使用されています。日本でも明治時代、又はキリシタン時代に建てられた教会でも当時のまま設置されています

 

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(画像提供元:http://www.lopplemanstaunton.com/)

※バイキングという品名をもつ中世時代の小型のロウソクを灯す式のシャンデリア、形は円形とは限らないようです

 

(2)ゴシック様式のシャンデリア(中世時代後期)

 

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(画像提供元:https://en.wikipedia.org/wiki/Gothic)

 

ゴシック様式は中世時代後期(12世紀から15世紀)に流行した建築スタイルです。フランスのノートルダム寺院がゴシック様式で建てられた建築物として有名です。やはり中世時代後期になると、確かにまだロウソクを灯す式になってはいるもののシャンデリアのデザインもかなり凝った感じになっています。ロウソクも本数を多くしさえすれば、その分明るさも増すようです。

 

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(画像提供元:https://www.google.co.jp/url?sa=i&r)

※展示品、ロウソクが灯されていない時のノートルダム寺院のシャンデリア

 

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※現在はロウソクではなく電気で点灯された時のノートルダム寺院のシャンデリア

 

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(画像提供元:http://fineartamerica.com/featured/)

※フランス、ノートルダム寺院のゴシック・シャンデリア

 

中世時代の人々は、明かるさを増すということはロウソクの数を増すということと比例しているとを理解していたらしく、やはり天井から吊るすということとロウソクの数を増やすには基盤が円形になっていることが必須だったようです

 

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(画像提供元:http://www.redrock.jp/item/ctg_01_classic)

※ゴシック・シャンデリア風にデザインされたもの、若干デザインも凝った感じになっています

 

(3)バロック様式のシャンデリア

 

バロック様式は約1575年から1770年に流行した建築様式ですが、ロウソク立ての基盤となっている金属部分が円形ではなくアーム型(腕の形)になっています。ロウソクの本数も多くなっています。余談ではありますが、私が1992年から2006年までドイツとイギリスで暮らしていた頃に訪れた博物館での学芸員さんのご説明によると、バロック時代の晩餐会などで好ましくない来客が訪問する際にはロウソクの長さを短くしたそうなのです。現代のように電気で作動するライトがなかった時代には、そのロウソクの長さに合わせて来客たちは帰宅する準備をしたようです。しかし、現在私たちが使用しているロウソクであれば、長さが20センチあれば約8時間は余裕で燃えていると思います。日没のちょっと前に灯して、次の朝起きた頃には消えているといった感じです。

しかし、ロウソクの本数を多くしたとしてもお部屋を十分な明るさに保つことは不可能だった為、ヨーロッパの宮殿でも見られるように各部屋に設置されているマントルピース(暖炉)の上には大きな鏡が取り付けられています。きっと、その鏡にロウソクの火を反射させることによって明るさも倍増させようとする意図があったものと思われます。

 

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(画像提供元:https://www.1stdibs.com/furniture/)

※フランス式バロック様式のシャンデリア

 

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(画像提供元:http://www.monique-relander.be/)

※オランダ式バロック様式のシャンデリア

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/pin/166211)

※バロック様式で建てられたサンスーシー宮殿のシャンデリアと暖炉の上の鏡

 

(4)ロココ様式のシャンデリア

 

ロココ様式は約1730年から1780年までに流行した建築様式です。ロウソク立ての部分がバロック様式と同様にアーム型になっていますが、それに付け加えて金箔や植物などの装飾がされたデザインになっています。ロウソクの本数もこれでもかという位に増えました。

 

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(画像提供元:http://www.omerohome.com)

※ロココ様式のシャンデリア

 

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(画像提供元:http://www.liveinternet.ru/users/raza777/post133756912)

※南ドイツ、リンダーホーフ城にあるロココ様式のシャンデリア

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/pin/52706258117462105

※南ドイツ、ヘレンキームゼー城のロココ様式のシャンデリア

 

(5)ビクトリア様式のシャンデリア

 

ビクトリア様式は約1837年から1901年の間、主にイギリスで流行しました。その時代にはトーマス・エジソンが電気を発明し電力事業に乗り出すこととなり、シャンデリアも電気で作動するタイプのものが使用され始めたようです。そして、バロック時代には主に食器は陶器製のものが使用されていましたが、18世紀になるとガラス製のグラスなども使用されるようになり、金箔で装飾された壁や鏡で光を反射させるのではなく、ガラスによる反射で明るさを倍増させようとするアイデアも適用され始めたようです。

 

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(画像提供元:https://www.ebth.com/items/3418550)

※18世紀に流行ったバロック様式のゴブレット、ボヘミアングラスやベネチアングラスなどは既に13世紀から製造されていたようです。しかし、高級品であった為、一般的に身近な食器類には応用されずに鏡やステンドグラス、シャンデリアなどの調度品に使われていたものと思われます

 

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(画像提供元:http://lighting.vestiageinc.com/)

※ガラスのカップでロウソクを囲む式のシャンデリア恐らくこの頃の技術の進歩でブルジョア市民の間でもガラス製のシャンデリアが使用され始めたようです。

 

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(画像提供元:http://www.victorianhomesmag.com)

※ビクトリア時代のシャンデリア、確かにガラス製の囲いをすればロウソクの本数が少なくてもある程度の明るさを出すことができます。

 

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(画像提供元:http://www.edisonmuckers.org/tag/glenmont/)

※トーマス・エジソンの家のシャンデリア、グレモントにて

 

(6)アールヌーヴォー様式のシャンデリア

 

アールヌーヴォー様式は、約1890年から1910年までの間流行した建築様式です。ガラス製品や電気製品が比較的に身近になったことから照明器具としてもガラス製品が使用されるようになり、それをもっと応用してシャンデリアというよりも照明器具を天井から下向きになるように直付けにして電気を通し、その照明器具の装飾もかなり凝ったものになりました。照明器具としての機能を向上よりされるというよりはデザインを向上されることに力を入れ始めた頃のようです。このアールヌーヴォーの時代で照明器具の取り付けが下向きになり産業革命と共に時代に大きな変化をもたらしました。

 

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(画像提供元:http://theantiquetraders.com/art

※ロウソクで灯す灯す式ではないので、ガラスの囲いの部分が下に向いて設置されています

 

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(画像提供元:http://theantiquetraders.com/ar

※このアールヌーヴォーの時代から基本的に下向きに取り付けされるようになったようです

 

(7)ビーダーマイヤー様式のシャンデリア

 

1815年から1848までの間、主にドイツやオーストリアで流行したビーダーマイヤー様式もまた産業革命と共に時代に大きな変化をもたらしました。この頃から現在使用されているシャンデリアの原型のようなものが出来上がったものと思われ、その当時流行していたシャンデリアのデザインが気球型シャンデリアを意味する「モンゴルフィエ・シャンデリア(Montgolfière Chandelier)」といわれるものです。このタイプは細かいカットクリスタルやカットガラスが装飾されており、産業革命以前のように電球の数を増やすということはされず、カットされている面が多ければ多いほど光の反射も倍増することを目的としていたようです。

 

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(画像提供元:https://jp.pinterest.com/pin/23165)

 

下の画像は、2013年11月23日に私がクリスマスの時期に恵比寿ガーデンプレイスに行き撮影したバカラ製シャンデリアの写真です。そして、それ以後、このようなカットクリスタルやカットガラスで装飾されたシャンデリアが主流になり始めてから照明器具としての機能を重視するよりもデザインを重視するようになり、日本でも明治時代頃からある意味では照明器具としてではなく芸術作品としてのシャンデリア、又は高級なインテリアとしてのシャンデリアの存在が確立されたようです。

 

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